中国の実行ベース外資導入額が再び2桁の増加を達成した。商務部(省)の束珏婷報道官は17日に行なわれた定例記者会見で、「今年1-10月には、全国の実行ベース外資導入額が1兆898億6千万元(1元は約19.6円)に達し、比較可能なデータによると前年同期比で14.4%増加した」と述べた。
特筆すべきは、この増加率が1兆元近くという前年同期の外資導入額を基数としながら達成されたという点だ。中国数実融合50人フォーラムの胡麒牧副事務局長は、「これは、一方では中国市場のインフラ整備が比較的充実し、工業分類がそろっていることが、実体ある産業の発展にプラスになっていることによるものだ。また一方では、中国国内のビジネス環境がますます優れたものになり、各種施設・設備といったハード面と、体制・メカニズムといったソフト面が両方とも徐々に充実しつつあることも要因となっている」との見方を示した。
胡副事務局長はまた、「通常であれば、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げをすると資本は米ドル資産に流れるが、このような状況の中でも、大量の外資が中国に流れ込んでいることから、各国が中長期的な視点で中国の経済成長に期待を寄せていることがわかる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年11月18日