最近、「料理代行」という言葉が人気だ。「若者のために家を訪問して一汁四菜を料理(女性が担当)で66元(1元は約19.9円)」とか、「料理代行(95後<1995年から1999年生まれ>の男性が担当)1週間で千元」といった話題が、微博(ウェイボー)で相次ぎ注目を集めている。そんな中、ネットユーザーの中には自宅での料理代行サービスを予約しようとする人もいれば、こうしたサービスを副業として始めようとする人もいる。
プラットフォームで「料理代行」と検索すると、ネットワークにはこうした料理代行業という職業が確かに存在することがわかるが、事業者によってサービスのレベルはまちまちだ。
ある事業者はプラットフォームに掲載したPR文の中で、「料理の名人」と明記し、腕前を証明するための料理写真も公開する。
その一方で、「料理は微博で勉強した」、「作れるのは家庭料理のみ」と正直に申告する事業者もいる。
現在、プラットフォームで情報を発信して料理代行サービスを提供するのは個人が多い。個人での料理代行に比べ、現時点ではこうしたサービスをチームとして提供するケースはそれほど多くない。
四川省の張要紅さんは100人以上のメンバーを抱える料理代行チームを運営している。ただし、チームのメンバーには兼業で料理代行をする人が多く、この点は個人の事業者とそれほど変わらない。
料理代行の具体的な仕事は食事を作ることだが、外食産業関係者の多くが「現時点では、『料理代行』は外食産業の範疇には入らない」との見方を示す。
ある外食産業関係者は、「一般的に言えば、お客様の家に行って食事を作る際のサービスは料理代行の値段の範囲をはるかに超えている。またお客様のところに行くスタッフは全員が必要な資格・証明書を持っている。『料理代行』といっても、本質的には家事代行サービスの範疇に入るものだ」と述べた。
この点について、ある家事代行サービススタッフは、「料理代行サービスは料理を作れない人、料理を作りたくない人に便宜を提供するもので、家事サービスの多様化や円滑化に対する若者のニーズに応えるものだ」としている。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年11月15日