中国で「国潮」「国風」が若者に人気の理由は?

人民網日本語版 2022年11月19日10:04

中国では今、公園でも街角でも、中国伝統の服飾品を身につけた若者が写真を撮ったり、ゆったりと歩いたりする様子をよく見かけるようになった。伝統文化を取り入れた「国風」ブームが広がりを見せ、現代の若者の文化的なスタンスや生活スタイルになりつつある。

最新の調査によると、2021年、中国の「新漢服」産業の市場規模は前年同期比6.4%増の101億元(1元は約19.6円)に達した。文化的な要素が消費者を引きつける最大の要因で、回答者の85.5%が「漢服を購入した理由は中国の伝統文化が好きだから」と答えている。

ここ数年、「国風」の音楽、「国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)」の服飾品、「国風」のバラエティ番組など、多くの「国潮」なアイテムやコンテンツが徐々に人気を得て、旋風のように若者市場を席巻した。調査によれば、「国潮」の消費者の7割以上が「90後(1990年代生まれ)」の若者だという。こうした若い世代はますます増え、伝統文化へと回帰し始めている。

服飾品だけでなく、伝統文化に根ざした「国潮」や「国風」は今や若者の文化消費におけるホットワードとなっている。チケット販売プラットフォームのデータを見ると、古典的舞台芸術である昆曲の演目「牡丹亭」は21年第1-3四半期(1-9月)の上演回数が18年の2倍になり、21年の上半期だけで9千回を超えた。中国10大名画の一つ「千里江山図」を舞踊で表現する舞踊詩劇「只此青緑」はチケットが手に入らないほど盛況だった。中国中央テレビ・総合チャンネルで放送された番組「曲苑雑壇」は伝承の中で新しいものを生み出す内容で、親世代の美意識に訴えるだけでなく、現代の若者のハートもがっちりつかんだ。

若者が好む無形文化遺産や「国潮」、「国風」は、文化・クリエイティビティがトレンドになっている中で、ファッション・文化のスタイルとして若者の暮らしに浸透しつつある。

無形文化遺産や「国潮」、「国風」などの伝統文化が、若者に非常に好まれているのはなぜか。専門家は、「『国風』文化のトレンドを若者が好み、追いかけるのは、実質的には彼らの文化的な自覚や自信がますます高まっていることの現実的な表れだ。こうしたスタイリッシュさや文化クリエイティブという形で流行する伝統文化を追いかけ、それに熱中する姿には、若者のパーソナルなスタイルやライフスタイルがにじみ出ており、彼らが自分自身のアイデンティティと文化的なアイデンティティを獲得したことが見て取れる。同時に、こうしたトレンドや流行には、社会的な話題や時代の価値・精神が溶け込んでおり、最終的に若者たちはそこに『精神的にフィットするもの』を見つけ出した」との見方を示している。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年11月19日

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