中国のインターネット検索大手・百度(バイドゥ)がこのほど発表した、中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド「国潮」関連の検索ビッグデータ報告によると、「国潮」の注目度はここ10年で、528%も上昇。「国潮」は現在、3.0時代に突入している。
百度の検索ビッグデータによると、ここ10年、「国潮」関連の検索が528%増加した。人気の国産品から、中国智造(中国のスマート製造)、さらに文化、テクノロジーの全面的な開花と、国潮は3段階を歩んできたため、その定義は拡大し続けている。
報告によると、国潮1.0時代に、老舗店の国産品がカムバックし、人々の話題をさらった。当時、「国潮」は芽を出したばかりの段階で、その範囲は衣類や食品、日用品などにとどまっていた。その後、国潮2.0時代に入ると、国産品の品質が向上し、ブランディング運営が行われ、スマホや自動車など、多くの国産ハイテク商品が人気になり、さらに多くの高品質の商品が登場するようになった。そして、国潮3.0時代になると、「国潮」の範囲がさらに拡大し、中国ブランド、中国文化、中国テクノロジーなどが「国潮」を牽引するようになった。そして、「国潮」は、「実物」に限らず、民族文化やテクノロジーなどの分野にも波及した。中国の人々は現在、自国の経済、文化、テクノロジーに誇りを抱いており、世界に向けて中国のトレンドを発信している。
また報告によると、中国人が今年最も注目している「国潮」関連の話題トップ3は、国産デジタル製品、中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな衣類、国産コスメとなっている。その後、国産映画・ドラマ、中国アニメ・ゲーム、中国音楽、中国文学、中国グルメ、文化遺産、大国テクノロジーと続いている。年齢別見ると、検索の主力は「90後」(1990年代生まれ)で、その後に00後(2000年以降生まれ)が続いている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年5月12日