今年、中日国交正常化50周年を迎えたのを機に、日本の友好都市との文化交流を強化し、友好交流に新たな活力を注ぎ込むべく、江蘇省昆山市人民政府外事弁公室が主催し、昆山市教育局と群馬県館林市、愛知県田原市が共催する「中日友好青少年絵画展」が11月18日午後、昆山市陸放版画芸術館で開幕した。開幕式には、昆山市人民政府の陳釗副市長が出席して挨拶したほか、日本の友好都市である館林市の多田善洋市長、田原市の山下政良市長もビデオ通話で挨拶した。昆山日商クラブの大島一浩会長や、昆山市宣伝部、市教育局、文化広電体育局、外事弁公室の関係責任者も参加した。
昆山市の陳副市長は挨拶の中で、「当市と日本の経済貿易、文化交流は密接で、踏み込んだ協力を行っている。日本との交流・協力は当市の対外開放において重要な部分となっているほか、日系企業は当市の経済と社会の発展を促進する重要な力となり、日本の方々も当市の大切な『家族の一員』となっている。絵画は、中日両国の国民に好まれているアートであり、絵画の世界では、子供は誰もが多種多様な才能の持ち主だ。会場で展示されている生き生きとした作品には、中日両国の青少年の未来に対する素晴らしい期待が表現されている。生徒たちが今回の絵画展を通して、何か収穫を得ることを願っている。また、昆山市大漁湾という人気のエリアにある素晴らしい版画館に、一人でも多くの青少年が見学に訪れるよう働きかけ、一人でも多くの子供の心に友情の種がまかれ、友好都市の青少年との交流、相互参考を強化し、相互理解を深め、長く続く友情を育むために、さらに大きな役割を果たすことを望んでいる」と語った。
友好都市である館林市の多田善洋市長は、「2004年に友好都市協定を締結して以来、両市は文化・芸術、青少年スポーツといった分野で一連の友好交流を展開してきたほか、市民の訪問交流、政府関係者の相互訪問といった形で、双方の友情を深めてきた。特に、新型コロナウイルス感染拡大が発生した2020年、昆山市が当市に貴重なマスクを寄贈してくださったことに、心から感謝している。私は今回の友好都市青少年絵画展を非常に楽しみにしている。日中関係が平和的に発展する素晴らしい未来を次世代の青少年がどのように描いているのかを見てみたい」と語った。
同じく友好都市である田原市の山下市長は、「現時点で、両市は看護師の研修プロジェクトや中学生の相互訪問、市民交流といった多くの分野で一連の交流・協力を展開している。昆山市は当市にマスク1万枚を寄贈してくれ、新型コロナウイルス対策の大きな助けとなった。当市の市民を代表して、心からの感謝を伝えたい。日中両国の友好関係が発展し続け、当市と昆山市の友情も深まり続けることを心から願っている」と語った。
開幕式では、昆山市と日本の友好都市の青少年代表が会場で、あるいはビデオ通話を通して、作品の製作の過程やそこに込めた思いなどを語った。同絵画展は11月27日まで開催され、昆山市、館林市、田原市の青少年の絵画作品61点が展示された。