2021年11月9日に撮影した北京中軸線の景色。初冬の寒波の過ぎた後、澄み切った青空が広がる北京(撮影・牛雲崗)。
遺産ゾーンとバッファーゾーンを合理的に区分けし、遺産の保存状態を細かく評価し、関与をできるだけ最小限にとどめて保護・修繕し、長い歴史や多元文化を系統的に展示するといった内容を含む「北京中軸線保護管理計画(2022-35年)」をこのほど北京市文物(文化財)局が発表し、意見を12月24日まで公募している。新華社が報じた。
北京中軸線は、北の鐘楼鼓楼を起点とし、万寧橋、景山、故宮、端門、天安門、外金水橋、天安門広場及び建築群、正陽門、中軸線南区間道路跡を経て、南の永定門に至る。そして、それを挟むようにその東西には太廟と社稷壇、天壇と先農壇が並んでいる。北京中軸線は、約7世紀の歴史を誇り、現在に至るまで都市の発展に影響を与え続けてきた。
「計画」は、北京中軸線遺産ゾーンは、遺産として価値のある全ての構成要素であり、構成要素をつなぎ合わせるために必要な連結ゾーンを含む総面積約5.9平方キロと明記している。また、バッファーゾーンは、遺産ゾーンの周辺に位置し、北京中軸線の形成と発展と密接に関係するエリアで、総面積約45.4平方キロとしている。
北京市文物局の関係責任者は、「北京中軸線保護管理計画は、北京中軸線が世界遺産として登録されるために必ず必要な資料となり、北京中軸線文化遺産の真実性や整合性を効果的に保護するための内在的要求ともなる。認可されれば、同計画は北京中軸線の保護、展示、利用、検査、研究などを指導する基本的な根拠となる」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年12月6日