秦剛外交部長(外相)は30日、オランダのフックストラ副首相兼外相、サウジアラビアのファイサル外相、アルゼンチンのカフィエロ外相とそれぞれ電話会談を行った。新華社が伝えた。
オランダ外相との電話会談で、秦部長は「中国はオランダと手を携えて努力し、両国首脳間の重要な共通認識をしっかりと実行に移し、各レベルでの交流を強化して、両国の開かれた、実務的な包括的協力パートナーシップが絶えず新たな進展を遂げるようにすることを望んでいる。オランダと気候変動など多国間分野で協力を強化し、分断ではなく開かれた、混乱ではなく秩序ある国際貿易環境を共同で維持していきたい」とした。
サウジアラビア外相との電話会談で、秦部長は「習近平国家主席による先般の第1回中国・アラブ諸国サミットと第1回中国・湾岸協力会議(GCC)サミットへの出席、サウジアラビアへの国賓訪問は大きな成功を収めた。中国はサウジアラビアと共にサミットの成果をしっかりと実行に移し、中国とサウジ、中国とGCC、中国とアラブ諸国との関係を新たな段階へと押し上げ、新時代を志向する中国・アラブ運命共同体を構築し、中国・GCC戦略的パートナーシップを強化し、数多くの発展途上国の共通利益をより良く守り、内政不干渉など国際関係の基本準則を擁護していきたい」とした。
アルゼンチン外相との電話会談で、秦部長は「中国とアルゼンチンは良き友人であり、良きパートナーだ。中国はアルゼンチンと共に、両国首脳間の重要な共通認識をしっかりと実行に移し、相互尊重、対等な付き合い、協力・ウィンウィンという両国の良き伝統を継承・発揚し、両国の包括的な戦略的パートナーシップの一層の発展を推進することを望んでいる。中国はこれまでと同様に、アルゼンチンの国家主権と領土的一体性の維持を支持する。双方は『一帯一路』(the Belt and Road)の質の高い共同建設を推進する必要がある。中国はアルゼンチンが地域問題でより大きな役割を発揮することを支持する」とした。
3ヶ国外相は、中国と各レベルでの交流や各分野での協力を強化し、首脳間の重要な共通認識を共同でしっかりと実行に移し、二国間関係をさらに高い水準へと押し上げたい考えを表明した。中国とオランダは、日本政府が福島原発汚染水の海洋放出を決定した問題についても意見交換し、人類の健康と海洋環境に関わる事であるとの認識を共有し、意思疎通を継続することで一致した。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年1月31日