中国翻訳協会の2023年年次総会が3日に北京市で開催された。総会では、中国において翻訳に従事する人材が増加を続け、2022年の翻訳・言語サービス従事者は前年比11.7%増の601万人に達したことが明らかにされた。新華社が伝えた。
同総会は中国外文出版発行事業局(中国外文局)の指導を受けて、同協会が主催したもので、「国家の翻訳能力建設を推進 中国と海外の文明の交流・相互参照を促進」をテーマに掲げている。開幕式では「2023年中国翻訳および言語サービス産業発展報告」が発表され、「2023年世界翻訳および言語サービス産業発展報告」も初めて発表され、「翻訳文化終身成果賞」、「ベテラン翻訳家」、「中国で翻訳に携わる外国籍翻訳家」の表彰式が行われ、さらに第1回全国翻訳技術コンテストも開催された。
中国共産党中央宣伝部の湯恒副秘書長は開幕式であいさつし、「中国が世界に向かい、世界と融合し、世界に貢献する歴史的プロセスの中で、中国の翻訳界は常に国家の大局に奉仕することを堅持し、国家の各方面における対外交流の活動を力強く下支えして促進し、世界に中国を紹介し、世界の中国に対する理解を深めてきた。世界は新たな動乱と変革に突入し、国際社会は中国の知恵と中国のプランを切実に必要としており、中国翻訳事業はより困難で大きな現実的任務とより栄光に包まれた歴史的使命に直面することになるだろう」と指摘した。また湯副秘書長は、「新時代の中国翻訳事業は、職責と使命を担い、『習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想』の翻訳を介して対外的にしっかりと伝えなければならない。『国之大者(党と国家の前途命運、中華民族の偉大な復興、人民の幸福と安寧、社会の長期的安定等に関わる、国家にとって大事なもの)』を胸に抱き、国家の発展と進歩にぴたりとついて行き、中国式現代化に高いレベルで奉仕しなければならない。文明の相互参照を深化させ、交流のルートを開拓発展し、協力の内容を豊かにし、人類運命共同体の構築を推進しなければならない。基礎を強固にし、根本を突き固めることを堅持し、責任感、使命感、緊迫感を増強し、国家の翻訳能力が向上とブレークスルーを実現するよう絶えず推進しなければならない」と強調した。
同総会では2日間の会期中に、22の専門テーマフォーラムが行われる予定となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年4月4日