中国各地で春の陽気に誘われた動物たち

人民網日本語版 2023年03月31日16:17

春は万物が蘇える季節。春の喜びを真っ先に感じるのは誰なのだろうか?水鳥が中国南方エリアの湖で「軽快なダンス」を披露している時に、北方エリアではクロテンが雪が積もる地面の下で「ウトウト」している。広西壮(チワン)族自治区の森林でサルが木から木へと跳び移っている時、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の羊は山の中をのんびりと歩いている。万物が蘇える春は、懸命に命をつなごうとする動物たちと言えるだろう。中国放送網が報じた。

3月、吉林省の大地はまだ凍結しており、クロテンなどの野生動物が春の気配を感じ取りはじめる。かわいらしい見た目なので思わず家で飼いたいと思うかもしれないが、これらの野生動物は中国で保護動物に指定されている。

雪の上からつぶらな瞳で遠くを眺める美しい毛皮に包まれた国家一級保護野生動物のクロテン(撮影・趙俊)。

暖かくなった長春市の街中では、小動物たちが春の気配を感じて続々と姿を現している。

下水溝の穴から顔を出し、まるで証明写真を撮っているように真面目な表情を見せるネコ(撮影・郭東隅)。

春が到来し、重慶動物園の子パンダも日向ぼっこを楽しんでいる。

今日は誰が来たの?と言っているような表情を見せる子パンダ(写真提供・重慶動物園)。

江西省の鄱陽湖都昌湿地ではコハクチョウの群れが水面を泳いだり、戯れたりしており、春の風物詩となっている。

鄱陽湖都昌湿地の水面に漂ったり、飛び回るコハクチョウ(撮影・傅建斌)。

3月、内蒙古(内モンゴル)自治区托克托(トグト)県の黄河湿地にはハクチョウなどの渡り鳥が飛来して、「理想の住処」にしている。

湿地の上空を飛翔するオオハクチョウ(撮影・張建平)。

河南省柘城県容湖国家湿地公園には、世界的な絶滅危惧種であるカオジロダルマエナガやオオハクチョウ、シラサギといった鳥が飛来する。

つぼみを付けた木に止まる2羽の鳥(撮影・張超)。

3月に入ると、南方エリアの広西壮(チワン)族自治区崇左市江州区のゴールデンヘデッドラングール国家級自然保護区では、ゴールデンヘデッドラングールが活発に活動するようになる。

やわらかい葉を選ぶゴールデンヘデッドラングール(撮影・黄月芬)。

一方、北方エリアの新疆維吾爾(ウイグル)自治区博州博楽市五台工業パーク(湖北工業パーク)では、のんびりと山間を歩き、エサを食べる立派な角が特徴のシベリアアイベックスの姿が増える季節となっている。

暖かい春の日差しの下、山の中を歩くシベリアアイベックス(撮影・龔玉梅)。

「立派な角」と言えば、青海省のワピチも忘れてはならない。都蘭県溝里郷では、山の斜面を楽々と登ったり、草を食べたりしているワピチの姿を見ることができる。

山の斜面に立つワピチ(撮影・宋忠勇)。

春になると、大きな動物だけでなく、小さな動物も活発に活動するようになる。

カモ科の鳥としては、最も小型の種類に属するナンキンオシは、2021年、海南省昌江海尾国家湿地公園(試行地)で初めて確認されてからは毎年、越冬のため飛来するようになっている。

湖に着水するナンキンオシ(撮影・薛美麗)。

初春になると、海南省の海口海警局は、通常パトロール中に瓊州海峡付近で海面を飛び回るイルカに遭遇することがある。(編集KN)

巡視船と「並走」するイルカ(写真提供・海口海警局)。

「人民網日本語版」2023年3月31日

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