北京の玉淵潭公園、桜を早く開花させるためにしたこととは?

人民網日本語版 2023年03月28日15:10

玉淵潭公園の桜

玉淵潭公園の桜が先週末に見ごろを迎えた。たなびく雲や空に舞う雪のようなソメイヨシノ、独特な形をしたシダレザクラを観賞したり、写真に収めたりしようとする多くの観光客で賑わった。

ここ数年、玉淵潭公園では桜の木の数が年々増えており、今年は計3000本近くにのぼった。また、種類も増え続けている。

観光客が早春に春らしい雰囲気を楽しめるようにするため、温室で成長が促進された100本余りの桜が桜花園桜花大芝生、桜花園東口、公園西門で次々と開花し、約10日間早めに観光客にお披露目された。地面に植えられた桜と異なり、これらの桜は木の鉢に植えられている。

冬は万物が眠りにつくが、まだ寒い春節の頃に春の花である桜の色を目にすることができれば、公園内を散策する観光客はより楽しい気分になるだろう。玉淵潭公園は何年も前からこの「大胆」な構想を持っていた。しかし、まだ寒い1月や2月に一足早く桜を開花させるにはどうすればいいのだろうか。

同公園園林緑化上級エンジニアの胡娜氏は、福建地区のカンヒザクラが適していることを発見した。「その花の形は釣鐘のようで、バラ色をしている。この花は色が濃く、観光客に好まれており、しかも開花の時期が早い」と胡氏。

同公園の園芸チームは2021年に初の試みを開始した。より早咲きで色がより鮮やかなカンヒザクラの成長促進を行った。これは主に光、温度、湿度の調節によって実現される。園芸チームは春節前の2ヶ月間、鉢植えの桜を温室に移して成長を促進し、適した生育環境を整えた。管理、施肥、剪定など一連の作業を経て、早咲きの桜が2021年と22年の春節に屋外の広場で観光客にお披露目された。

早咲きの桜を見逃した観光客にも朗報がある。胡氏によると、一部の中咲きの桜もすでに開花している。例えば、ヤエベニヒガンやアーコレードなど一部の中咲きの桜が開花しているし、代表的なヤエベニシダレなどの桜は3月末になってから開花する。

胡氏は、「桜の花にはそれぞれの美がある。若者は色の淡い単弁の早咲きの桜をより好む。これらの桜は園内で広い面積を占める。一部の高齢の観光客は重弁の大きな花がまとまって咲くカンザンやショウゲツなどの遅咲きの桜を好む。遅咲きの桜は4月上旬と中旬に開花する見込みだ」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年3月28日

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