全国の平均給与データが発表された後、各省・自治区・直轄市も2022年の平均給与データを続々と発表してきている。
平均給与データには19業界の平均給与が含まれており、データからどの業界が「一番給与が高いのか」を見て取れる。
水準:IT業の平均給与が独走
5月30日現在、浙江省、吉林省、黒竜江省、四川省、重慶市、雲南省、広西壮(チワン)族自治区などの省・自治区・直轄市が22年平均給与データを発表している。
全国のデータを見ると、都市部の非民間企業でも民間企業でも、社員の平均給与の水準が最も高かったのは情報伝送・ソフトウェア・情報技術(IT)サービス業だ。
国家統計局のデータでは、都市部非民間企業のうち、IT業の平均年収が22万418元(1元は約19.7円)に達した。都市部民間企業のIT業の平均年収は12万3894元だった。
成長率:金融業の平均給与の成長率が最高
全国のデータを見ると、都市部の非民間企業でも民間企業でも、金融業の平均給与水準がIT業に続く2位だった。
平均給与の成長率は金融業が最高だった。同局のデータでは、都市部非民間企業と都市部民間企業の金融業の平均給与成長率はともに15.6%だった。
採鉱業の平均給与の伸びが急成長の段階に
金融業の平均給与の伸びは主に業界の構造調整、人員削減と労働効率の向上の影響によるものであり、実質的な給与の伸びを見ると、採鉱業の平均給与の成長率が最も高かった。
全国のデータを見ると、国際市場でのエネルギー価格上昇といった要因の影響で、2022年には採鉱業の平均給与が、都市部非民間企業では前年比12.0%増加し、都市部民間企業では同9.3%増加して、いずれも金融業に次ぐ2位だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年5月31日