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ドイツの巨匠フォルカー監督が訪中「商業映画は絶対撮らない」

 ドイツ映画協会と北京ドイツ文化センター・歌徳学院が主催する第1回ドイツ映画祭が12日、北京で開幕した。ドイツの巨匠・フォルカー・シュレンドルフ監督の回顧展も同時に開催されている。京華時報が報じた。

 13日午後、フォルカー監督は映画館・MOMA百老匯電影センターで開催された回顧店の開幕式に参加。自伝「光・影・移動:私の映画人生」の中国語版発売に合意する契約書にサインした。開幕式には中国の姜文(チアン・ウェン)監督も駆け付け、「フォルカー監督がいなかったら私の映画監督としての道もなかった」と語った。フォルカー監督は非利益追求型の「芸術映画」を専門とし、ハリウッド映画のような利益追求型の商業映画は制作しないことを明言。「ピアニストにドラムの演奏をお願いできないのと同じ。我々知識人が堅持するポリシー」としている。

 フォルカー監督は姜監督の恩人

 「フォルカー監督のファン代表」と語る姜監督は、わずか10分ほどの登場となったものの、「フォルカー監督の初訪中に来ないわけにはいかない。彼は私の恩人。感謝を伝えるために来た」とし、1994年に「『太陽の少年(原題:陽光燦爛的日子)』を制作した際、制作費を使い果たし、後半の撮影ができなくなっていた。そんな時に、フォルカー監督が自分のスタジオを提供してくれた」というエピソードを紹介。「もし彼がいなかったら、同作品は今でもフィルム編集室に眠っており、私も映画監督としての道から締め出されていただろう」と深々とお辞儀をして恩人に対する感謝を示した。

 「中国映画の将来の見通しは明るい」

 初訪中について、フォルカー監督は、「自分は『ブリキの太鼓』(1979年)に出てきたオスカル・マツェラートのよう」と表現。「中国は広大で、私は非常に小さな存在だから」と解説した。そして、「『セールスマンの死』(1949年)などで有名なハリウッドを代表する人気脚本家・アーサー・ミラー氏は以前、『米国人はみんな朝起きると、国があまりに大きく、自分は小さな存在と感じる』と言ったことがある。逆に小さな国には、往々にして『自分が一番。自分がしたいようにする』といううぬぼれ屋が多い。しかし、米国や中国などの国土と比べると、人は本当に小さな存在。人口13億を抱える国で、国民一人ひとりはどんな感覚になるのか、私には想像がつかない」と独特な言い回しで語った。

 フォルカー監督の妻で、同じく映画監督のマルガレーテ・フォン・トロッタ氏は、中国研究家でもある。今回、中国に同行したマルガレーテ氏の中国の印象について、フォルカー監督は、「妻に直接聞くといい。私が知っている細々したことは、全て妻から聞いた『中古品』だから。芸術家にとって一番重要なのは、自分の体験」と笑顔で答えた。また、中国映画に関して、「ここ数日、中国で多くの若い映画ファンに遭遇した。彼らは映画を特別愛しており、この種のエネルギーはそう簡単に消えるものではない。だから中国映画の将来の見通しは明るいと思う」と楽観的な見方を示した。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年10月15日 

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