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「狄仁傑之神都龍王」
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国慶節(建国記念日)に合わせて1-7日が7連休となった中国。同連休を見据え、中国映画や洋画など14作品が次々に封切られた。昨年、同数は5作品だったため、今年の興業収入をめぐる競争は熾烈を極めた。しかし、中国新聞出版広電総局(国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局)直属の国家電影(映画)事業発展専項資金管理委員会弁公室が提供したデータによると、9月28日に封切られた3Dアクションミステリー映画「狄仁傑之神都龍王(Young Detective Dee: Rise of the Sea Dragon)」は同月30日から10月6日の7日間、興行収入3億元(約48億円)を記録。他の13作品とは大きく水を開け、一人勝ち状態になっている。同作品の累計興行収も既に、5億元(約80億円)の大台に近付いている。京華時報が報じた。
クオリティの高い3D作品が人気
連休期間中に封切られたのは、「狄仁傑之神都龍王」や「逃出生天」、「神奇」、「白狐」などの3D作品を除けば、大部分が制作コストの安い2Dの中国映画だった。洋画では、CGアニメーション映画「ターボ」が9月18日に、アップル社の前CEO(最高経営責任者)スティーブ・ジョブズ氏を描いた伝記・ドラマ映画「スティーブ・ジョブズ」が9月27日に、アクション・西部劇映画「ローン・レンジャー」が連休中では最も遅い10月5日に、それぞれ封切られた。興行収入を見ると、「狄仁傑之神都龍王」や「逃出生天」、「神奇」など3D作品に人気が集まっている。ただ、その理由について、関係者は「制作のクオリティが高く、ストーリーもおもしろい。また、『神奇』の俳優・黄暁明など、集客力の高いスターを起用している作品も多い。もし3D技術だけに頼り、ほかにこれといった要素がないなら、今得ている興行収入を実現することはできなかっただろう」とし、「3D」が人気の主な原因でないことを指摘している。
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