「政治的相互信頼」の構築について中米日の専門家がシンポジウム
【中日対訳】 「中米対話」シンポジウムが20日に香港で行われ、中米日の専門家および各界の識者300人が中米日の政治的相互信頼の構築について話し合った。「新華網」が伝えた。
「中米対話」シンポジウムは中華エネルギー基金委員会の発起した民間トップ会議で、政府以外のパイプを通じて各国の高官、学者、企業幹部に意志疎通の場を提供し、エネルギー、安全保障、科学技術、経済、文化分野の協力を含む共通関心事について、踏み込んだ話し合いと交流を行うことを旨としている。
中国国際戦略研究基金会の張沱生学術委員会主任は「中米日間の政治的相互信頼確立は極めて重要だ。その大きな柱は相手国の核心的利益と譲れぬ一線を尊重し合い、溝のコントロール、協力の強化、誤解の解消の3方面から努力し、政治的相互信頼を一歩一歩確立し、積み重ねていくことだ。中米日は共同で危機管理とチャンス管理を強化し、利益を共有する分野で積極的に協力を展開し、たやすく失われる恐れのある協力のチャンスを捉えるべきだ。また、良好な相互作用をもたらす中米日関係を構築するために、中米日安全対話を適時開き、協力中心で、基本的に安定した、相対的に均衡のとれた三カ国関係の構築を努力の方向性とし、協力の強化、溝のコントロール、誤解の解消、相互信頼の強化を主要課題とし、非対立、相互尊重、互恵・ウィンウィンの新しい大国間関係の構築を共同の目標とすべきだ」と表明した。
東京大学の松田康博教授は「中日両国の政治的相互信頼を確立するには、自由かつ多元的な言論空間の確立が必須だ。市場経済の発展を通じて地政学上の利害関係を徐々に一致させ、両国が協力と共同発展を図るようにしなければならない。両国はイデオロギーの違いを捨てる必要はないが、実務主義へと向かうべきだ。フォーラムなどを通じて各種の交流を深化すべきであり、これは相互疑念を解消する良い方法だ。大局に立って両国関係について考え、相手国の立場と観点に立って問題について考えるべきだ」と表明した。
ウォルター・シャープ前在韓米軍司令官は「米中日が平和で、安全な、繁栄する三カ国関係を形成することを希望する。米中日は自由貿易、経済関係、ビジネス協力など具体的分野について話し合うことができる」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年1月21日