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韓国「大気汚染は中国が原因」 中国専門家「断定は早い」

 有害物資を含む中国の濃霧天気は一段落した。しかし、韓国ではここ2日、中国の濃霧天気の影響をめぐり大きな波紋が生まれている。韓国国立環境科学院は16日、韓国の一部地域で、大気中の汚染物質が基準値を超えている現象は、中国の濃霧と関係があると発表した。一方、日本は、中国に住む日本人の健康状態について懸念を示している。環球時報が報じた。

 韓国聯合ニュースの16日の報道によると、韓国国立環境科学院は、今月12日から15日までの済州地方の大気汚染状況に対する分析を行った。これによると、昨年1月4日の時点では、大気中に漂う微塵は観測されなかったが、今年1月4日の観測では、大気中の微塵平均濃度は1立方平米あたり107マイクログラムと、基準値の100立方メートルを上回った。同院は、「特に、ヒトの神経系統に害を及ぼし得る鉛については、昨年は観測されなかった。だが今年に入って、1平米あたり0.134マイクログラムの鉛が測定された」と指摘。同院によると、この現象は、周辺国の影響が韓国にも及んだことによるものという。「最近、気温の上昇に伴い、韓国国内の一部地域の微塵は拡散しづらい上、中国で発生した濃霧が北西季節風の影響で韓国済州地域に入りこんだ。それによって同地域の大気汚染が生じる結果となった」と同院は分析している。

 一方、日本は、中国に住む日本人の生活環境について心配している。産経新聞など日本の各メディアは16日、「上海市にある日本人学校2校が同日、大気汚染が深刻な状態であることを受け、屋外の活動を中止した」と報じた。この2校の児童・生徒数は、昨年春の時点で3千人を上回り、世界各地にある日本人学校の中でも児童・生徒数が最も多い学校だ。中国各地の深刻な大気汚染が大きな問題となり、在中日本人の生活にも影響が及んでいる。上海では16日、朝から汚染物質を含む濃霧が発生、市環境保護部門も公式サイトで「重度汚染」と警告を発表、子供や病人は外出を控えるよう呼びかけた。

 中国の環境関連専門家は16日、環境時報の記者に対し、「このところ北京で発生している濃霧に含まれる汚染物質は、粒子が極めて小さく、さまざまな成分を含んでいる。それらは、沈殿しにくく、大気の流動に伴い、簡単に移動・拡散する」と指摘した。中国の大気汚染が韓国に及ぼす影響について、専門家は、「まず、風向きに注意する必要がある。次に、両国間の汚染物質濃度の値に着目すべきだ。影響の有無を判断するには、長期にわたる研究・実証を行わねばならず、容易に結論を出すことはできない。中国は大気汚染問題に関する透明性がますます高まっている。測定結果の公開も進歩であり、海外から評価されている」との見方を示した。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年1月18日


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