中国の大学試験の成績でスペインの大学入学申請が可能に
取材に応じるスペインの教育・文化・スポーツ省の長官 |
「2013年中国国際教育展」が2日、北京で開幕した。主賓国であるスペインはこれまで、留学生の受け入れ面で、英国やフランスなどの欧洲の国に遅れを取って来た。しかし、その状況にも変化が生じそうだ。北京を訪問中のスペインの教育・文化・スポーツ省長官は同日、在中国スペイン使館で取材に対して、「ラテンアメリカとの交流を視野に入れ、多くの中国人留学生がスペインに留学するようになっている」とし、「中国の『全国大学統一入試』の成績を手に、スペインの4年制大学への入学を申請できる」と語った。北京青年報が報じた。
同長官は、「英国やドイツなどの欧洲の国と比べると、スペインの大学のグローバル化はそれほど進んでいない。しかし、世界の5億人がスペイン語を使っている。また、中国とラテンアメリカの貿易は非常に密接だ。そのため、多くの中国の学生がスペインに留学することを望んでいる。中国人留学生はスペインで、国際貿易や観光などの専門分野を学んでいる」と指摘。「スペインには現在、留学生が7万5千人おり、うち6000人が中国人。中国人留学生は通常、長期間のカリキュラムで学ぶ。長期間学ぶ留学生の数からすると、中国人留学生の割合は全体の12%に上り、同割合は非欧州連合(EU)加盟国で最多だ」と述べた。
同長官は、「スペインは中国人留学生が必要としていることを把握し、スペインに留学しやすい環境を提供したいと願っている。中国の『全国大学統一入試』の成績はスペインでも認められており、それを手にスペインの4年制大学への入学を申請できる。他の試験を受ける必要はない。中国人留学生にとって、スペイン語の基礎があるかが学習の難易度を左右する。スペインの大学は中国人留学生がこの問題を克服できるよう、スペイン語の初級のクラスを開設する。卒業の難しさは、ほかの欧洲の国と大きな差はない」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年11月4日