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明治が中国撤退 買いだめに追われる消費者も

 著名粉ミルクブランドの明治がこのほど中国大陸市場からの撤退を発表したことを受け、一部の消費者は買いだめに追われている。業界内では、本件は外国産粉ミルクの「厳冬入り」を意味するものではないとされているが、本件は粉ミルク業界の販売ルートのコスト問題を反映している。広州日報が伝えた。

 ◆16缶買いだめする消費者も

 本紙が昨日、明治粉ミルクの公式旗艦店を取材したところ、販売拡大の様子を伺うことができた。午後3時30分時点の販売記録によると、明治の粉ミルクに「大口取引」があり、一部の消費者は8缶・10缶・16缶をまとめ買いしていた。

 広州市海珠区のイオンでは、明治の粉ミルクが販売されていた。販売員は、購入客が最近増加したと語った。明治の粉ミルクを愛用していた消費者は、今後はネット通販により域外から購入することを検討すると述べた。しかし香港では、明治の粉ミルクがほぼ姿を消している。

 10月24日に、香港の尖沙咀で5店舗の薬局を取材したところ、明治の粉ミルクが見つからなかった。ある薬局の関係者は、「東日本大震災から、入荷をストップした」と語り、現地の百貨店まで運試しにいくよう記者に勧めた。

 明治はコスト面の理由から撤退を決定したが、消費者からは次のような疑問が呈されている。明治の粉ミルクは日本国内で、中国より安価で販売されているが、販売停止には追い込まれていない。明治が撤退すれば、中国の消費者はどうなってしまうのか。

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