クラスで成績10位の学生が社長になりやすい トップは自分勝手
学業の成績が最も優秀な人が、会社の社長になる可能性が高いのではなく、「クラスで10番目の学生が最も社長になりやすい」という。台湾の経営者を対象にした専門経営学修士 (MBA)プログラム・エグゼクティブMBAの有名講師、林子銘・台湾中央大学管理学院教授が26日、湖北省武漢長江工商学院を訪問した際に指摘した。荊楚網が報じた。
林教授によると、台湾のビジネス誌の調査で、大企業の社長の多くは、クラスでトップの成績だった人ではなく、10位だったという。一体、なぜなのだろう?
林教授はその理由について、「計画・管理という観点から見ると、成績が優秀な学生は、毎日家に帰ると両親が勉強に目を光らせ、小さい時から、テストの点ばかり重視している。見えているのも自分だけ。このような学生は『こころの知能指数(EQ)』があまり高くなく、1点2点をめぐって闘争心を燃やす。クラスメートに気遣いを示すこともない」と分析。
一方、「10位の学生の知能指数(IQ)やキャリアは中の上といった程度。でもこのような学生はテストの点に左右されることはなく、多くのエネルギーを、知識を自分のものにすることに使う。また、プレッシャーに強く、広い人脈を持つ」と、社長になる潜在能力を指摘する。戦略学で起業に必要とされる▽知能▽感情▽逆境▽社会▽文化▽意志---の6つの要素を兼ね備えているのだ。
「列に割り込んだり、車を運転中に他の車を追い越すことばかり考えていたりする人が成功の道を歩むことはない。このような人は自分勝手。人が成長していく上で、最も重要なのは『思いやりの心』」と林教授。「大学生は思いやりの心を培い、他の人を気遣うことを学ばなければならない。専門知識を学ぶと同時に、EQを向上させなければならない」
起業を成功させる別の秘訣について、林教授は「男性が結婚する際には、戦略の運用を適度な位置にとどめることを覚えなければ、家庭との調和がとれない」と家族と良い関係を保つことの必要性を指摘。中国の家庭で最も複雑な嫁姑問題に関しては、「男性は自分が親孝行することばかり考えるのではなく、時には母親の前で悪役を演じ、妻を立てることも必要」とアドバイスする。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月1日