スペイン女性司会者「中国人は人肉食べる」 現地華人から怒りの声
スペインの民間テレビ局・テレシンコは4月26日、「中華レストランの厨房はどうなっている?」と題する番組を放送。女性司会者のアイーダ・ニザールさんが、調査員という設定で、現地の中華レストランを取材し、オーバーリアクションや誘導的な質問で、中華レストランのイメージを大きく傷付ける内容だった。北京青年報が報じた。
同番組の冒頭で、ニザールさんはランダムにスペイン人にインタビュー。回答者の一人は、「うちの近くに中華レストランがオープンした。それまでは周りにネコがたくさんいたのに、そのレストランがオープンしてから、すべてのネコが一夜のうちに消えてしまった」と答え、中国人はネコの肉を食べる習慣があることを暗示した。
一方、ある中華レストランの責任者が「中国人はみんなとても汚いと聞いたんだけど」という二ザールさんの質問を否定すると、二ザールさんはさらに、「中国人は人が死んだら、遺体をバラバラにして、厨房に運び、料理に使うんじゃない?」と続けた。動画を見る限り、同レストランの衛生状態はまずまずといったところだが、二ザールさんはレストランを出た後、壁にもたれ、吐くそぶりを見せながら、カメラに向かい、「ごめんなさい。気持ち悪くて、本当に耐えられない」と語っていた。
同番組放送後、現地華人たちが激怒。同番組の動画は同テレビ局の公式サイトから削除された。
批判が殺到していることに対して、二ザールさんは同テレビ局の別の番組で、「華人との戦争はまだ終わっていない。華人がもし何かを隠そうとするなら、私の番組で必ず暴露する」と過激発言を繰り返している。また、中華レストランが不衛生であることや不当な雇用を行っていることを指摘している。さらに、中国人商人のスペイン経済に与える打撃を指摘し、「華人が進出して来たため、1000以上の靴工場があることで知られるスペイン南東部のエルチェから、スペインの靴商人が消えた」と訴えた。