消費増税 アベノミクスの勝敗を左右 (2)
実りの秋を控えた今、安倍晋三首相は得意の経済政策面で懸念を募らせている。安倍首相はこの秋に、消費増税を決めなければならないからだ。仮に消費増税した場合、安倍首相は日本経済が打撃を被り、アベノミクスがもたらした回復が水の泡になることを懸念している。しかしこれを見送れば、アベノミクスの失敗を宣言したに等しくなる…
アベノミクスが日本経済の回復をけん引できたのは、主に消費の刺激によるものだ。しかし消費増税した場合、個人消費の意欲が損なわれる。特に低所得世帯の生活は、より深刻な影響を受けるだろう。消費税率を3%引き上げ、さらにアベノミクスの2%の物価目標を実現し、日本企業が利益を内部に留め増給を回避する中、平均貯蓄率が3%未満の一般世帯の生活はより切り詰められるだろう。
これらの問題を解決せず、軽率に消費増税に踏み切れば、日本経済の回復は必然的に悪影響を受けることになる。しかし政策決定を迫られたこの秋に、安倍政権は効果的な対策を見出していないようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」より 2013年9月9日