中国の入学消費シーズン 貧富の差が浮き彫りに
中国の各学校は入学シーズンを迎えているが、一部の保護者や学生は「新入生の設備投資額が1万元(約16万円)の時代に入った」、「毎月の生活費が1000元(約1万6000円)以上かかる」、「金がかかりすぎて恋愛もできない」などと不満を漏らしている。しかしながら、見栄を張り無理にお金を使う消費習慣が大学生の間に浸透しており、キャンパス内の貧富の差も表面化している。中国新聞網が伝えた。
◆入学消費 学費は支払えるがグッズが整えられない
各有名大学では新入生の入学手続きが始まっており、大学生の「入学経済」がメディアに注目されている。一人の大学生を養うことは今、「湯水のごとく」お金を使うことを意味するのだろうか。
安徽省出身の女子学生の張琳さんは上海の某大学に入学した。両親が用意してくれた4つの荷物袋には、ネット上で流行している「新入生の三種の神器」(ノートPC、スマートフォン、タブレットPC)がすべて入っていた。張さんの1年の学費は5000元(約8万円)のみだが、この「三種の神器」を整えるために1万3000元(約20万8000円)を費やした。
張さんは、「これらは『ハイスペック』とは言えない。他の学生の中には、1万元以上もする一眼レフカメラを購入している人もいる。私は両親にわざわざこれらの機器を買うよう求めなかったが、他の人が皆持っていれば、自然と必需品になってしまう」と語った。
張さんのような「みんなが持っている」からという心理は、 新入生と保護者が入学グッズを購入する典型的な動機だ。
入学グッズの準備はお早めに、合格通知書提示で割引します--大学生の消費心理に迎合するようにして、ECサイトは入学シーズンの販促合戦のさまざまな謳い文句を掲げている。
あるECサイトが掲載した「入学生必需品リスト」では、マウンテンバイクや女子大生の枕元に置くぬいぐるみまでもが「必需品」とされていた。広東省のある店は、入学グッズの購入に対して分割払いのサービスを提供していた。