中国が世界初の擬態コンピュータを開発 タコからアイデア得る
自然界で最も不可思議な「変装の達人」であるミミックオクトパスから啓発を受け、中国人科学者はバイオニクス、認知科学、現代情報技術を融合し、擬態コンピュータの新理論を提起、世界初の構造を変化させることができる擬態コンピュータの開発に成功した。この「新概念高エネルギー効率コンピュータ構造およびシステムの研究開発」と呼ばれるプロジェクトはこのほど、上海で国家ハイテク研究発展計画(863計画)のプロジェクト検収専門家チームの検収に合格した。広州日報が伝えた。
情報によると、「擬態コンピュータ」の設計の閃きは、ミミックオクトパスから得られたという。ミミックオクトパスは自然界で最も不可思議な「変装の達人」で、体と触手を屈曲し色を変えることが可能で、15種類以上の動物の外観と行為を真似ることができる。ミミックオクトパスは1998年になり、インドネシアのスラウェシ島付近の海で発見された。
「擬態コンピュータ」はバイオニクスの原理を用い、異なるユーザーの需要に基づき計算構造を変化させることで、稼働のエネルギー効率を数倍増させることができる。
「擬態コンピュータ」は「変形ロボット」と呼ぶことができる。現在使用されている一般的なコンピュータは、構造が固定されており変化が不可能で、ソフトのプログラミングにより計算を実行している。一方で擬態コンピュータの構造は変化が可能で、ソフト・ハードを結びつけ計算を実行する。異なるユーザーの使用需要に基づき、擬態コンピュータは自らの構造を変化させることでエネルギー効率を高める。計測によると、擬態コンピュータの典型的な使用のエネルギー効率は、一般的なコンピュータの十数倍から百倍に達し、高エネルギー効率の特徴が強く示されている。擬態コンピュータは現在までに発明されている各種コンピュータのうち、最も一般化された構造表現方式だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月9日