日本漫画原作の米国映画「アリータ」 北米で不振も中国で好調 (2)

人民網日本語版 2019年02月26日10:21

そこで北米市場で不評の日本漫画原作ハリウッド映画は、アジア・太平洋市場に希望を託すしかなくなった。17年に封切られた「ゴースト・イン・ザ・シェル」は北米での興行収入は低迷したが、中国では2億元に達し、海外興行収入の半分以上を稼ぎ出した。同じようにふるわなかった「アリータ」も中国市場に注目。今月18日には、これまで中国を訪れたことがほとんどなかったジェームズ・キャメロン監督が中国で宣伝活動を展開し、中国産SF「流浪地球」(さまよえる地球)の大ヒットにあやかって、「アリータ」に弾みをつけようとした。映画のリアルタイムデータを提供する猫眼専業版は「アリータ」の興行収入を8億9800万元と予想し、業界関係者は、「現在の勢いから考えて、8億9800万元の達成は不可能ではないし、もっと上にいく可能性もある」と予想する。

映画そのもののクオリティについて、業界関係者は、「他の日本漫画原作のハリウッド作品に比べれば、『アリータ』は鑑賞に堪える。ただ、作品そのものについていえば、可もなく不可もなくといったところだ」と述べる。「アリータ」は日本の漫画「銃夢」が原作で、キャメロン監督は早くも00年に映画化権を獲得した。だが19年の歳月を費やした「アリータ」は、「アバター」の驚異的な水準には達していない。北京電影学院の劉炎■(品の口が火)客員教授は、「中国の観客は非常に大きな規模で映画鑑賞の目を急速に肥やしている。19年はSF作品がさらに大きな進歩を遂げており、中国映画産業の発展ペースを上回っている。これもまた観客が広い視野で映画を見るようになったことが原因だ」と分析する。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年2月25日

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