中国の自家用車の保有量が激増し、道路ネットワークが継続的に拡大・整備されているのを背景に、「ドライブ旅行」が中国人の旅行の主要な構成要素となっている。中国青年報が報じた。
女性ユーザーの割合が急上昇中
2月28日、旅行サイトの「Lvmama.com」が発表した「2018 Lvmamaドライブ旅行発展報告」(以下、「報告」)によると、中国全土のドライブ旅行ユーザーのうち、男性ユーザーが68%と大半を占めているものの、女性ユーザーの割合も毎年急増しており、男女の割合の差は縮まる一方だ。
ユーザーの年齢を見て見ると、33~37歳が全体の43.7%を占めている。また、ユーザーは安定した経済的収入がある80後(80年代生まれ)の中産階級がメインとなっている。その他、ユーザーの18.2%が53~57歳の高齢者で、同グループは、時間的にも、経済的にも十分余裕があり、旅行のニーズが非常に高い。
報告によると、ドライブ旅行の出発地点となっている主な都市は、北京と上海、広州。そのうちトップは上海だった。その他、南京、成都、武漢、瀋陽を代表とする新一線都市も、ドライブ旅行の主力軍に仲間入りするようになってきている。
周辺へのドライブ旅行ユーザーの特徴は頻度・消費額・リピート率の高さ
分析によると、400キロ以内の周辺のドライブ旅行が、ドライブ旅行の消費全体の82%を占めている。ユーザーの15%は、出発地点から400~800キロ離れた場所にドライブ旅行に行っており、800キロ以上離れた場所へのドライブ旅行は3%にとどまっている。
18年、ドライブ旅行ユーザーが周辺で旅行した日数は平均1.8日/回で、一人当たり年間6.3回旅行に行き、一人当たりの消費額は617.4元(1元は約16.64円)だった。Lvmamaのドライブ旅行ユーザーのリピート率は73.7%で、頻度、消費額、リピート率が高いというのが、ドライブ旅行ユーザーの特徴となっている。
報告によると、ドライブ旅行に行く場合の人数で最も人気が高いのが3~5人。また恋人や友人と行く1~2人の旅行も人気となっている。18年、旅行のオンシーズンは依然として祝祭日が中心で、ドライブ旅行のピークは2月、4月、5月、10月だった。なかでも夏は親子でドライブ旅行に出かける重要な時期となっている。