「新新職業」人材に高い需要 IoT組込エンジニアなど

人民網日本語版 2019年03月07日14:01

就職情報サイト・BOSS直聘がこのほど発表した「2019年春の就職シーズン人材トレンド報告」によると、企業は「新新職業」の人材を求めており、モノのインターネット(IoT)に関わる職業の組み込みエンジニアは給与の提示額が平均1万8100元(1元は約16.6円)に上り、ドローン操作員は人材ニーズの増加率が30%に達したという。「北京日報」が伝えた。

少し前に人的資源・社会保障部(省)が最初に確定した発表予定の新職業15種類には、人工知能(AI)エンジニア、IoTエンジニア、eスポーツプレイヤーなどが含まれていた。同報告によれば、こうした「新新職業」の人材ニーズが急速に増加している。IoT関連の組み込みエンジニアの今年春のニーズは前年同期比46%以上増加し、他の技術職を上回る人手不足状態だという。

また5G関連の人材ニーズも大幅に増加し、5Gエンジニアの給与の平均提示額は1万3900元で同12.2%上昇した。このうち光伝送系エンジニアとRFエンジニアのニーズ増加率はどちらも80%を超えた。5Gソフトウェアエンジニア、5Gシステムエンジニアのニーズも同20〜40%増加した。ドローン操作員のニーズは同30%増加し、増加率は前年を10.2ポイント上回った。

産業全体の人材を引き付ける力をみると、インターネット産業と金融産業は引き付ける力が低下し、特に金融産業は人材を引き付ける指数が18年春の総合2位から19年春は11位に下がり、引き付ける力は同43%低下して、過去最大の低下幅となった。モバイルインターネットの好調時代は終わりを告げ、インターネット産業の人材を引き付ける力は過去5年間の春の就職シーズンで最低だったが、それでも各産業の中で首位をキープした。

製薬・医療産業は全体として好転しつつある。19年春シーズンの人材を引き付ける指数は総合2位で、個別分野をみても、バイオ医薬品、医療機器、ヘルスケアなどいずれもを引き付ける力が高まった。BOSS直聘の首席科学者の薛延波氏は、「このことは高齢化が徐々に顕在化し、中国人の健康意識が高まったことと密接な関係がある」と分析する。

人々の精神的消費のニーズが上昇を続けるのにともない、中国のパンエンターテイメント産業も発展の黄金期を迎えた。同報告によると、インターネット産業の人材流動率が高い個別3分野のうち、パンエンターテイメント産業が2つを占め、音楽・動画産業とゲーム産業だったという。

医療、電子通信、インターネットパンエンターテイメントなどの分野が勢いよく発展しているのと明らかな対照をなしているのは、過去1年間に発展が停滞したシェアリングエコノミー(共有経済)とブロックチェーンの2分野で、人材ニーズの下ぶれ傾向が目立っている。同報告は、18年第4四半期にこの2分野の離職者数は上半期の合計より10ポイントも多かった。さらに19年初頭の人材の動向をみると、前年同期の小幅流入から一変して、大幅流出の状況が出現した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年3月7日

  

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング