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<王毅外交部長記者会見>南中国海の平和・安定の鍵は域内国が握るべき

人民網日本語版 2019年03月08日17:50
<王毅外交部長記者会見>南中国海の平和・安定の鍵は域内国が握るべき

北京時間8日午前10時(日本時間8日午前11時)、第13期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の記者会見がメディアセンターで行われ、王毅外交部長(外相)が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者からの質問に答えた。

【シンガポール・聯合早報記者】中国は昨年、「南中国海における行動規範(COC)」について、3年以内の妥結を目指す考えを示した。現時点でCOC交渉に加速の見込みはあるか。また、COC協議はプロセスが不透明とのメディアの指摘がある。特にCOCに法的拘束力があるか否かについて公表された情報は少ない。これについてコメントは。

【王部長】近年、南中国海情勢は好転した。事実が証明しているように、直接の当事国が交渉を通じて具体的な争いを解決し、中国とASEAN諸国が地域の安定を共同で維持するという、デュアル・トラック・アプローチが南中国海問題解決の正しい道だ。現在、COC協議は加速し続け、すでに「ロードマップ」も大変明確になっている。中国側は3年以内、つまり2021年までの妥結という目標を自ら打ち出し、誠意と責任感を示した。協議の加速という中国側の提案を支持するASEANの国々は増えている。COCは「南中国海における関係国の行動宣言(DOC)」のアップグレード版であり、地域のニーズにより良く適応し、各国の行為をより効果的に規範化し、南中国海の航行の安全をより力強く守るものとなり、中国とASEAN各国間の相互信頼の増進、溝の管理・コントロール、協力の促進、安定の維持にしかるべき役割を果すものとなる。中国はASEAN諸国と共に、揺るぎなさを保ち、妨害を排除し、コンセンサスを踏まえて協議のプロセスを加速し続けていく。もちろん、いかなる交渉もその過程において対外的に公表することはない。これは慣例だ。だがわれわれは必要な透明性を保ち、交渉の進展状況を適時公表する。

南中国海情勢は地域の安定に関わる。外部がCOC協議に注目するのも正常なことだ。われわれは善意ある提案を歓迎するが、魂胆のある意図的誇張や干渉には反対する。南中国海の平和・安定の鍵は域内国が握るべきであり、COCは域内国が共に制定し、遵守し、責任を担うものであるべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年3月8日

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