1日3時間半以上のテレビ鑑賞で記憶力低下するとの報告

人民網日本語版 2019年03月19日14:04

高齢者がテレビを長時間鑑賞しすぎると、記憶力の衰えが加速される可能性はあるのだろうか?英誌「ネイチャー」の姉妹誌「サイエンティフィック・リポーツ」にこのほど発表された研究では、研究チームが英国の高齢者(50歳以上)3662人を対象とした研究分析を行った結果、50歳以上の高齢者のうち毎日テレビを3時間半以上鑑賞する人は、言語記憶力が低下する傾向があることが判明したことが報告されている。科技日報が伝えた。

研究チームは、毎日テレビを3時間半以上鑑賞する習慣と6年後の言語記憶力低下との間に相関関係があることを突き止めた。毎日テレビを鑑賞する時間が3時間半未満の人は、言語記憶力が4~5%低下した。一方、毎日3時間半以上鑑賞する人は、8~10%の低下がみられた。この関係性は、座りっぱなしの時間の長さとは無関係のようだ。

研究チームは、テレビ鑑賞は、読書など高齢者が認知力を保つ上で有益な活動のための時間を奪ってしまうとの見方を示した。テレビゲームやインターネット接続など、よりインタラクティブ性が高い他の活動は、問題解決力アップなど認知力の維持にプラス影響を及ぼす。

研究チームは、「鋭敏な感覚を保つには有効だが受動的な活動であるテレビ鑑賞は、認知機能にストレスを及ぼす可能性があり、そこから記憶力の低下につながる恐れがある」としている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年3月19日

  

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