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高齢者の逆襲?携帯でネットショッピングを楽しむ中国のシルバー族

人民網日本語版 2018年10月17日16:26

中国のECプラットフォームの配送とアフターサービスがますます充実し、モバイル決済が急速に普及するのにともない、ネットショッピングが多くの高齢者の新たな楽しみになっている。「北京晨報」が伝えた。

阿里巴巴(アリババ)が16日に発表した「シルバー族消費バージョンアップデータ」は、アリババの提供するサービスにおける50歳以上の中高年層の消費行動を分析したものだ。それによると、淘宝(タオバオ)と天猫(Tmall)を利用するシルバー族は3年で1.6倍増加し、三線都市と四線都市での増加率が一線都市と二線都市を明らかに上回ったという。ネット消費の潜在力の大きさがうかがえる。

年代別に消費の特徴は異なり、50代は人数が最多で7割を占め、消費の中心となっている。60代はダブル11(11月11日のネット通販イベント)の購買量が3年続けて倍増し、70代は化粧品、スポーツ用品の購買量の増加率が最高だった。

京東のビッグデータによると、高齢ユーザーの一人あたり平均消費額の前年同期比増加率は京東プラットフォーム全体を20%も上回る。ネットショッピングは多くの高齢者にとって人とのコミュニケーションのネタであり、晩年の暮らしにより多くの利便性と楽しさをもたらしてくれるものになっている。

シルバー族でモバイル決済を好む人がどんどん増えている。蘇寧易購のまとめたデータによると、高齢ユーザーの92%が「携帯電話で注文して買い物するのが好き」だという。支付宝(アリペイ)のデータでは、2017年に比べて、18年にモバイル決済を利用したシルバー族は2倍に増えた。オフラインでは、支付宝のコード読み取りで決済を完了するシルバー族がさらに多く2.5倍に増えた。また指紋認証や顔認証による決済など「ウォームテクノロジー」(使いやすく人に優しいテクノロジー)を利用するシルバー族は20%増加し、家にいてちょっと手を動かすだけで水道・電気・ガス料金の支払いを済ませるというシルバー族も108%増加した。

▽高齢者向け携帯の売り上げ31%減 化粧品購入は年平均6回

高齢者のスマート製品に対する購買意欲は想像以上だ。蘇寧のデータによると、年初以来、機能が限られた高齢者向け携帯電話の売り上げが前年同期比31%減少した一方、高齢者のスマートフォン購入量が同12.5%増加した。一番人気のブランドは米アップルだった。


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