「国際生物多様性の日」に当たる5月22日、中国科学院昆明動物研究所と国家出版基金がサポートし、重慶大学出版社が出版し、昆明動物研究所の張浩淼博士が編集する「中国トンボ大図鑑」が正式に発行された。これは世界最大のトンボ専門書であり、同時に世界の蜻蛉目文献収録種が最多のカラー図鑑でもある。科技日報が伝えた。
昆明動物研究所副所長の施鵬研究員によると、トンボは淡水生態系の構成要素であり、その生存が水質環境の健康状況を示しているだけでなく、森林の植物の質をも反映している。トンボは重要な環境品質指示生物だ。多くの敏感なトンボは水質及び植物に対して高い条件を求めるため、各種干渉がもたらす環境問題を正確に評価できる重要な環境指示生物である。そのためトンボの研究には重要な価値と意義がある。中国は世界の重要なトンボ資源国であり、全世界ですでに6000種以上、中国で980種以上発見されている。その中には多くの固有種と絶滅危惧種があり、非常に高い保護価値を持つ。
全書は上下巻に分かれ、計1460ページ。中国語と英語が併記され、中国のトンボの3亜目・23科・175属・820種が収録されており、中国で発見されているトンボの83.42%を占める。カラー写真が3500点以上使用され、最も適した観賞及び科学判別の角度から、トンボの美しい魅力的な生態を示している。多くの絶滅危惧種の写真は今回が初公開となる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年5月23日