あと2週間で、「上海市生活ゴミ管理条例」が正式に施行される。条例の規定によると、個人が分別を行わずにゴミを捨てた場合、最高で200元(1元は約15.7円)の罰金が科され、事業者が分別せずに投棄・運搬した場合は最高で5万元の罰金が科されることになっており、同条例は「史上最も厳しいゴミ分別措置」と言えるだろう。
施行まで秒読み段階となり、ゴミ分別に対する注目度は日満しに高まっている。「怠け者」たちも行動を開始し、最近周囲で最も頻繁に話題になっているのは一部の「奇妙な」生活ゴミをどうやって分別するかということだ。
さらにネットでは、「これじゃあタピオカミルクティーすら心ゆくまで飲めないじゃないか!」と泣き出さんばかりのコメントを寄せるネットユーザーも。
というのも、タピオカミルクティーの捨て方をまとめてみると、まず飲み終わっていないミルクティーを捨て、それからタピオカを生ゴミ入れに捨て、コップはゴミ箱へ…という手順になるからだ。ポイッと捨てればよかったこれまでと比べると、いくつものステップが増えたことになる。
こうした手順を知り、「もういいよ、飲むのをやめる…」、「ミルクティー断ちする」と恐怖に震え上がった声をあげるタピオカミルクティーのファンも少なくない。
ただ、留学生や海外帰国者などは、「こんなのどうってことない。きれいに洗ってから捨てろとは言ってないじゃないか」と平気な様子。ゴミ分別という「試練」にも彼らは「なにしろ自分たちは『地獄的な分別』を経験しているからね…」と怖いものなしなのだ。
「変態」的に厳しい分別大魔王--日本
周知の通り、日本のゴミ分別の難しさは「大魔王」級と言っていいだろう。
日本のゴミ分別ルールは実に細かく、ほとんど「変態」的な厳しさだ。一般の生活ゴミを可燃ゴミと不燃ゴミに分別するほかにも、資源ゴミは清潔なプラスチック、紙、古新聞・雑誌、古着、ペットボトル、缶、ガラス瓶などに分別する必要がある。
さまざまな種類のゴミごとに、日本の自治体はそれぞれ収集日と時間を決めている。毎日収集されるゴミの種類が違い、しかも通常ゴミ収集は朝8時半には終わってしまう。