板門店での「米朝首脳会談」の発した積極的シグナル (2)

人民網日本語版 2019年07月01日13:47

■対話膠着の打破に資する

核廃棄のステップと方法をめぐる溝を埋める術がないため、今年2月末のベトナム・ハノイでの第2回米朝首脳会談は具体的成果を得ることができなかった。今回板門店で短時間会ったことは、朝米対話の膠着を打破するうえで実質的な助けとなるだろうか?

韓国・慶煕大学の朱宰佑教授(国際政治学)は、これについて「朝米対話の推進力を引き続き保つ助けとなり、対話を通じて問題を解決するという朝米首脳の意向、自信、柔軟性も明示され、今後の実務レベルの交渉について両首脳が共通認識を形成し、立場について意思を疎通する助けとなる」と指摘した。

王氏は「今回会ったことには積極的な意義が大きく2つある。1つには、朝米対話に新たな活力を注ぐことができる。会った時間は長くなかったものの、ハノイ会談のもたらした悲観的な雰囲気をある程度吹き飛ばし、対話を引き続き正しい方向に向けて前進させることができる。もう1つには、重要な象徴的意義がある。以前、クリントン元大統領、ジョージ・W・ブッシュ元大統領、オバマ前大統領も朝韓非武装地帯(DMZ)を訪れたが、基本的に朝鮮に圧力を加えるものだった。今回トランプ氏は金氏と会うためにDMZを訪れた。これは対峙から緩和へと向かいつつある朝米関係にとって、象徴的意義を持つ出来事だ」との考えを示した。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年7月1日

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