国家外貨管理局10日、同局は国務院の承認を経て、適格域外機関投資家(QFII)と人民元適格域外機関投資家(RQFII)の投資限度額を撤廃することを明らかにした。これと同時に、RQFIIの試行国・地域に関する制限も一括して撤廃するという。新華社が伝えた。
ここ数年、同局は関連部門と共同でQFIIとRQFIIに関わる外貨管理規定を3回にわたり相次ぎ改正し、限度額の申請・審査、資金の両替などについて管理制限を緩和し手続きを簡略化してきた。2019年8月末時点で、QFIIの投資総額の限度額は3千億ドル(1ドルは約107.6円)で、合わせて292社のQFIIが1113億7600万ドルの投資枠を獲得している。RQFII制度は香港地区から20ヶ国・地域に拡大し、投資総額の限度額は1兆9900億元(1元は約15.1円)、計222社のRQFIIが6933億200万元の投資枠を獲得している。
同局の説明によれば、相応の資格を備えた域外機関投資家は、登録さえ済めば資金を振り込んで規定に合致した証券投資を始めることができる。域外投資家の中国金融市場への参入がより一層円滑になり、中国の債券市場も株式市場もよりよく、広い幅広く国際市場に受け入れられるようになるという。
同局の王春英報道官は、「今回、QFIIの投資限度額を全面的に撤廃すると、国境を越えた証券投資がさらに円滑になり、域外の長期資本がより多く入ってくることになる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年9月11日