国慶節(建国記念日、10月1日)の連休はまもなく終わり、また仕事の毎日がやってくる。この時期になると、心身共に疲れを感じ、仕事もやる気にならない人が多い。これは連休症候群のせいかもしれない。中国新聞網が伝えた。
連休症候群とは、祝休日の後にみられるさまざまな生理的・心理的状態を指す。休みの後の数日間、倦怠感がある、やる気にならない、仕事や勉強の能率が下がる、原因不明の吐き気や落ち込みに悩まされるといった状態だ。でも心配することはない。次のような対処法を知っていれば、「元気いっぱいで復活」できる。
▽仕事、休み時間を調整し、睡眠の質を保証する
多くの人が祝休日の後、Uターンラッシュに巻き込まれながら職場のある都市に戻らなければならず、休み中は夜更かしが当たり前で、体内時計はすっかりずれている。そこで休み明けにまずしなければならないのは、休む時間を調整し、目覚ましを設定して、早寝早起きに努めることだ。
休み明けの調整でなぜ睡眠がこれほど重要なのか。北京大学医学部公共衛生学院の馬冠生教授は、「睡眠が不足すると免疫力が低下し、病気への抵抗力や回復力が低下し、風邪を引きやすくなり、他の病気にかかったり、心血管疾患、脳血管疾患、高血圧など持病の発作が起きたりもする」と指摘する。
眠れなかったらどうすればよいか。寝る前に熱めのお風呂に入ったり、ホットミルクを飲んだりするとよい。また足湯や眠り前に音楽を聴くのも眠りを助ける。夜、できれば寝る2時間前に寝床に入るとよい。最も大事なことは、寝床で携帯電話をいじらないことだ。
仕事に行ってもやる気にならないときは、コーヒーやお茶を飲んでリフレッシュするといい。可能なら昼寝などして昼に休息を取れば、午後はがんばる気力が満ちてくる。
仕事が始まったら、作業計画を立てて、順を追ってこなしていく。プラスのムードを積極的に作り、愚痴っぽい人、怠ける人、文句ばかり言う人を遠ざける。こうしたマイナスのムードは伝染するからだ。
▽食事の内容を調整し、野菜をたくさん食べる
休み中は肉ばかり食べていたのではないか。馬教授は、「休みの後の食生活では肉類の摂取量を適度に減らし、穀類と緑の野菜をたくさん食べるとよい。特に緑の濃い野菜はビタミンB群とミネラルを豊富に含んでいるので食べるとよい」とアドバイスする。
しかし馬教授は、「休み明けの食事に内容を調整する時には多様性の原則を遵守することが必要だ。同じ物ばかり食べていては栄養が偏る。『野菜だけの食事は健康によい』というのは科学的ではない。あっさりしたものばかり食べていると、微量の栄養素や良質なタンパク質の摂取量が不足することもある」と強調した。
また果物もたくさん食べた方がよく、一日200-350グラムの新鮮な果物を取るとよい。ただ、ジュースでは代わりにならない。
▽回復のために体を動かし、適度な運動を
「祝祭日のたびに体重増加」などと言う人は多く、休み明けには回復のために体を動かすことがぜひとも必要になる。その際は運動量の相対的に大きなスポーツをするとよく、ジョギング、水泳、球技などがは、エネルギー消費を助け、元気回復につながる。家にいても、掃除や片付けなどで体を動かせばよい。
馬教授は、「体を動かすとプレッシャーが緩和され、体重を抑制し、眠りを促進することもできる」と話す。ネットユーザーの中には、「適度な運動で汗をかけば、回復のスピードが速くなり、食欲も出て、眠りの質も向上する」とアドバイスする人もいる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年10月7日