外交部(外務省)の耿爽報道官は29日の定例記者会見で、チベットに関する米高官の最近の言動について「中国側は米側に対して、チベット関連の問題を利用した中国への内政干渉を止めるよう強く促す」と述べた。
【記者】米国のサム・ブラウンバック無任所大使(信教の自由担当)がこのほどインドでダライ(ダライ・ラマ14世)と会談した。ブラウンバック氏は「米国はチベットの人々及びダライ・ラマを支持しており、ダライ・ラマの継承者選びはいかなる政府または団体にも属さないと考える」と述べた。また「チベットの民衆はチベットにおいて自由に宗教を信仰することが許されていない」と述べた。これについて中国側としてコメントは。
【耿報道官】ダライ14世は宗教の表看板を掲げて国外で長期にわたり反中分裂活動に携わっている政治亡命者であり、中国側はいかなる外国の当局者が彼といかなる形式の接触を行うことにも断固として反対する。米高官のこの言動はチベットを中国の一部と承認し、「チベット独立」を支持しないとする米側の約束に違反するものであり、中国側はこれに断固たる反対を表明する。