チワン族「田間矮人舞」は、広西壮(チワン)族自治区靖西市の代表的な民間舞踊の一つ。チワン族の特色が豊かで、生き生きとした表現方法と素朴な芸術スタイル、奥深い文化が込められている。主に靖西市安徳鎮大村屯に伝わっており、900年以上の歴史がある。この踊りの起源について、地元には主に二つの説が伝わっている。一つはチワン族の人々が神々に感謝して田んぼを祭る儀式という説。二つ目は民衆が即興で生み出した民間の踊りという説だ。「田間矮人舞」は、「衣装・道具・動作・歌」の四者が揃い、調和させた民間舞踊。毎年秋の収穫の季節になると、農作業の合間を縫って、若い男性たちが上着を脱いで腰に巻き、田んぼの黒い泥と赤い泥を使ってお腹に人の眉毛や目、口や舌を描く。そして竹で編んだカゴを頭にかぶり、両手を広げて、お腹を顔、頭にかぶった竹カゴを帽子、腕を編んだ髪の毛に見立てて、「矮人(背の低い人)」に扮する。娘たちのほうは竹で作ったお面をかぶり、竹で編んだ笠を持ち、藁で作った腰蓑をつけて、田んぼに立つ「かかし」に扮する。踊りの会場は楽しくにぎやかな雰囲気に包まれ、踊り手が互いにふざけ合いながら、心行くまで楽しく踊り、豊作を祝う。中国新聞網が伝えた。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年11月20日