ショート動画共有アプリ「抖音」(Tik Tok)でこのほど重慶のある通りを黄色いヘルメットをかぶった男性作業員がまるで少年のようにスキップする姿を捉えた動画が投稿され、多くの人を温かい気もちにさせている。同動画には、「いいね!」が数百万件寄せられている。工人日報が報じた。
動画に登場する男性は今年57歳で、重慶のある現場で働く大工だ。その日は、給料日でもなく、なにか特別いいことがあったわけでもなく、同僚数人と近くのレストランに食事に行く途中で、歌を歌いながらスキップして向かっていたという。メディアの取材に対して、この男性は「これは僕の習慣。仕事が終わった後はいつもスキップして帰る」と話し、「スキップすると何か違うのか?」との質問には、「とても楽しい気分になる」と答えた。
その男性が思いもよらなかったのは、彼のスキップする様子が、多くのネットユーザーを「癒した」ことだろう。ユーザー―たちは、「楽しそうにスキップする様子を見て、なぜか感動して涙がこぼれた」や「あれは過去の自分だ。でも、将来の自分でもあってほしい」、「あんな風に楽しい気分になったのがもう何時のことだったかわからない」、「人生はこうあるべきという姿なのかもしれないな」といったコメントを寄せている。
この男性の、「この世に生きている限り、どんなに疲れていても、どんなに苦しくても、楽しく過ごさなければならない」という言葉は、「深いイイ話」というわけでもなければ、特別なことを言っているわけでもないものの、多くの人にとって実行することはとても難しい。