第8回中日韓サミットの注目点は? (2)

人民網日本語版 2019年12月23日10:21

李成鋼商務部長助理(商務次官補)は今回の会議について「一段と3カ国間の政治的相互信頼を揺るぎないものにし、深め、経済・貿易協力の水準を高め、各分野での互恵協力の包括的発展を後押しして、東アジアと世界の経済成長と持続的な発展の促進に力強い弾みを付ける」と指摘する。

■中日韓サミットの三大注目点

国際問題専門家でチャハル学会シニア・フェローの王沖氏は北京日報の取材に、今回の中日韓サミットの大きな注目点として、次の3つを挙げる。

(1)協力20周年という節目に、3カ国首脳がトップレベルデザインから将来の中日韓協力について計画を立て、実務協力の深化について意見交換する。

(2)中日韓FTA交渉の推進。現在、3カ国のGDPは総規模でNAFTAに次ぎ、EUを超えている。だが3カ国間の経済統合はEUや北米に後れをとっている。3カ国間の貿易量は各々の対外貿易の20%を占めるのみで、多大な潜在力がある。中日韓FTA構想は2002年に初めて打ち出され、試算と論証を重ねてきた。2013年の初交渉から現在までに16回の交渉が行われている。交渉が順調に進めば、FTAは構想から現実に変わり、3カ国が共に受益する。中日韓産業チェーンは世界における優位性が大幅に高まっており、中日韓FTAはNAFTAやEUと共に、世界経済の三極における重要な一極となる。さらに次の段階において、中日韓と東南アジアは経済的に深く融合し、世界経済にアジアの知恵と力をさらに多く提供する。

(3)日韓の貿易関係は回復するのか?今年、日韓は経済貿易摩擦が激化し、緊張した関係が続いている。報道によると、韓国の文在寅大統領と日本の安倍晋三首相が今回の会議で顔を合わせる。両国首脳はどのような働きかけをするのか。日韓の経済関係は回復するのか。外部は大いに注目している。

王氏は「3カ国首脳が立ち会う中、3カ国の地方政府や企業が会期中にプロジェクトの交渉を行い、合意書に調印する可能性も高い。これも会議にハイライトを添える」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年12月23日

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