第8回中日韓サミットが24日、四川省成都市で開催される。中日韓の社会はいずれも今回のサミットに相互協力の促進を期待している。どの回のサミットにも具体的議題があるが、この地域にとって真の気がかりは、中日韓が戦略的接近をたゆまず実現できるか否かだ。
過去10数年で北東アジアは急速な経済成長を実現し、中日韓の相互貿易は拡大し続けた。だがこの間、中日韓の各二国間関係のいずれにも厳しい問題が浮上し、相互関係及び中日韓協力を妨げてきた。中日韓サミットがしばらく中断したこともあった。
これには内因もあれば外因もあった。人々は中日韓協力について朝鮮半島問題の影響を語るのが常だが、より影響の強いのが米国ファクターであることは明らかだ。米国は強大な外部重力場であるだけでなく、日韓各々との同盟関係を含め、北東アジアに直接影響する「てこ」を多く持つ。米政府には中日韓の関係に対して目に見える、または気づかれにくい干渉をする能力がある。
米国には米国の国益がある。だが中日韓はいずれも3者協力の直面する大きな地政学的環境を明確に認識して、各自が一層の主導権を勝ち取るべきだ。
中日韓がいずれも米国との関係を極めて重要な位置に据えるのが現実的選択であることに目を向けるべきだ。だが同時に、中日韓協力の強化が実際には各自の対米関係発展に資することにも目を向ける必要がある。なぜなら良好な3者協力は各国が米側から一層の尊重を勝ち取る「てこ」となりうるからだ。これは中日韓の主権の範囲内の事であるため、中日韓協力強化の正当性は米政府による水面下の圧力を阻止するに足る。