新型コロナウイルス肺炎の感染状況を受け、中国では小中高及び大学の新学期スタートを延期する影響が出ており、大手メーカーのオンライン教育ツールを利用して遠隔教育やオンライン授業を展開している学校も少なくない。そんな中、全国各地の多数の学校では、アリババが開発したアプリ「釘釘」を利用して自宅でのオンライン授業を行っている。しかしこうしたオンライン授業のスタートで「休息の日々」に別れを告げざるを得なくなった学生たちが、八つ当たりとばかり、「釘釘」を5個ある星のうち1ツ星に評価したことで、一時アプリケーションストアの評価ポイントが1ポイント程度になってしまうほどの影響があった。
これを受け、「釘釘」側はこのほど、「釘釘自らオンラインで許しを請う」と題した動画作品を発表し、1ツ星評価の見直しを求めている。そしてBGMにのせて、「学生の皆さん、どうかご勘弁を!みんなはボクにとって言うことを聞かないといけないお父さんみたいな存在なんです!」と評価ポイントを左右できる学生たちをもち上げたかと思えば、動画によるオンライン授業のために身づくろいしなければならない教師に向かって、「先生たちもオンライン授業のためにわざわざ髪の毛を洗わなきゃならないよね。ごめんなさい!」とねぎらった後、再び学生たちに向かって、「学生のみんなもお休みはもっとゆったり過ごしたかったよね!つらい目に遭わせちゃってごめん!」と謝罪。そして「もうこれ以上の1ツ星評価は勘弁して!じゃないと『やらせ評価』というタブーを犯すしかなくなっちゃうから!」と頼み込んでいる。
この動画が功を奏したのかどうかわからないものの、現時点でiOS版の評価ポイントはすでに2.5ポイントまで戻っているという。(編集TG)
「人民網日本語版」2020年2月20日