四川省唐家河国家級自然保護区摩天嶺保護ステーションのスタッフは8月初め、今年第1四半期の野外設置赤外線カメラを回収した。カメラの映像を整理したところ、同じカメラに3回、ジャイアントパンダの動画映像が記録されていた。その3回とは2019年3月25日、4月4日、4月16日だった。中国中央電視台(CCTV)のニュースアプリが報じた。
映像に映っていたパンダはいずれも健康な成年パンダで、足取りは悠々としており、行動は力強くたくましく、お腹いっぱい食べたあとの散歩の途中のように見える。
この赤外線カメラは、唐家河国家級自然保護区摩天嶺保護ステーション火地溝地区に設置されたもので、設置場所の標高は海抜2105メートル。撮影された時期は、ちょうど唐家河に生息するパンダの発情期にあたる。保護区では、毎年3月から5月にかけて、パンダの発情状況をモニタリングすることができている。摩天嶺保護ステーションのスタッフは、「パンダの出没率は、数年前から上昇している。日常のパトロール中にも、まだ温かいパンダの糞やパンダが噛んだ跡がある笹の葉など、パンダが現れた痕跡がよく見つかっている。パンダの動画を撮影した観光客もいる」と紹介した。
また、パンダは冬眠しないため、冬の間もずっと食事を止めることはなく、自分の身体を肥やすことに余念がない。そして翌年の春は、彼らが体重を増やした成果が発揮される時期となる。100-150キログラムに肥えたパンダが集まり、異性の愛を獲得するために、雄のパンダは自分の強い肉体を誇示、さらには雄同士の闘いに挑む。一方、美しく「太った雌パンダ」は、木に上って、枝の間から自分の「意中の相手」を覗き見るのだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年8月12日