米国疾病管理センター(CDC)の科学者がプラークアッセイの分析結果を検査する様子。この検査により混合物中にインフルエンザウイルスの粒子がどれくらいあるかを調べられる。(写真はCDCより)
日本のテレビ朝日が21日に伝えたところによると、米国疾病管理センター(CDC)が過去数ヶ月間にインフルエンザで死亡した米国の患者1万人あまりのうち、新型コロナウイルス(COVID-19)感染による肺炎患者が含まれていた可能性があると考えており、すでにニューヨークやロサンゼルスなどの大都市で大幅な検査体制の見直しが始まったという。
その後、このニュースは中国のSNSでたちまち拡散され、21日夜に新浪微博(ウェイボー)が初めて掲載してから現在までの間に、閲覧数は22万回を突破し、コメント1万4千件が寄せられた。そして中国の多くのネットユーザーが、「COVID-19は米国から来た可能性がある。道理であれほど多くの米国人が『インフルエンザの症状』で亡くなったわけだ」と考えている。
CDCの推計では、これまでに米国では少なくともインフルエンザの患者は2600万人に上り、入院した人は25万人、死亡した人は1万4千人に上る。
CDCによると、「インフルエンザの疑いのある患者から集めた検体を調べたところ、実際にはインフルエンザではなかった検体も多く紛れており、すでにニューヨークやロサンゼルスなどの大都市で大幅な検査体制の見直しが始まった」という。
新浪微博(ウェイボー)のスクリーンショット
新浪微博(ウェイボー)のコメント欄には、「2019年ミリタリーワールドゲームズが10月に武漢で開催された。COVID-19は米国の参加者が中国に持ち込んだ可能性がないだろうか?現在、米国ではたくさんの人がインフルエンザで亡くなっているが、単なるインフルでこれだけ多くの人が亡くなるとは信じられない」という見解を書き込んだネットユーザーもいた。
現時点で、CDCはこのような疑問に対して一切コメントを発表していない。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年2月22日