「是非パンダ基地に行って、パンダの赤ちゃんを見たい」というささやかな望みが投稿されたのは湖北省の漢陽方艙医院(臨時医療施設)に入院している新型コロナウイルス患者たちの微信(WeChat)のグループチャット。そのグループチャットには、感染が確認された患者400人以上が参加しており、さまざまな通知、疑問とそれに対する答えなどを発信し、互いに励まし合っている。人民網が報じた。
「パンダの赤ちゃんを見に行きたい」という患者がいることを知った成都ジャイアントパンダ繁育研究基地の張志和主任は、その望みをかなえようと、オンラインでパンダを見ることができるようにと、すぐにチームを立ち上げて動画の製作を企画した。「かわいいパンダの姿を見て、みんなに楽しい気分になってもらいたい。そして、パンダの物語がみんなにパワーを与えてくれることも願っている」としている。
患者の抱いたささやかな望みが、約1152キロ離れた成都と武漢という二つの土地の、もともとは見ず知らずだった人たちの心をつなげた。
今月16日から36時間かけて患者を激励するためのパンダの動画が作られた。「この動画だけでなく、患者のためにパンダの生中継を企画しているところだ。かわいくてほっとした気持ちにさせられるパンダの姿を見て、患者たちがパワーを得ることを願っている」と張主任。
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