中国工程院院士の鐘南山氏が率いるチームはこのほど学術誌「Journal of Thoracic Disease」に、「SEIR最適化モデル及びAIに基づく公衆衛生の干渉を受ける中国のCOVID-19(新型コロナウイルスによる肺炎)流行傾向の予測」と題した研究論文を掲載した。同研究は1月23日前後の人口移動データ、及び最新の新型肺炎疫学データを古典的な感染症流行モデル(SEIR)内に統合し、流行の曲線を導き出した。中国新聞網が伝えた。
2003年のSARSのデータに基づき訓練を行った人工知能(AI)により、今回の感染症の流行傾向を予測すると、今回の感染症は中国で2月下旬にピークに達し、4月末に沈静化に向かう見通しだ。対策の実施が5日遅れていた場合、中国大陸部における感染規模は3倍に拡大していたとみられる。武漢市の対策を差し引けば、湖北省は3月中旬に2回目のピークを迎え、4月下旬まで続く可能性がある。注意すべきは、同論文が言及した湖北省における2回目のピークは対策が低下した場合の仮定であることだ。現在の情況によると、湖北省政府は今後も厳しい対策を維持し、2回目のピークが生じる可能性も低い。
同論文によると、このSEIRモデルは新型コロナウイルスによる肺炎の流行傾向を正確に予測できる。同時にAI予測モデルが構築されており、SEIRモデルと類似する傾向を示していることから、1月23日から始まる公衆衛生干渉措置が感染拡大を効果的に抑制したことが証明された。「早期スクリーニング」などの厳しい感染対策は4月末まで維持するのが望ましい。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年3月3日
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