中国3大石油企業の第1四半期(1-3月)四半期決算が29日に発表された。中国の企業会計規則に基づくと、同期の中国石油天然ガス集団(中国石油)の純損失は162億3400万元(1元は約15.1円)に上り、中国石油化工集団(中国石化)の純損失は197億8200万元に上った。2大石油企業を合わせると360億1600万元になり、同期には1日あたり平均3億9600万元の損失を出したことになる。中国新聞網が伝えた。
中国石油と中国石化の決算から、両社とも同期は営業収入も純利益も減少したことがわかる。
うち、中国石油の売上高は5090億9800万元で前年同期比14.4%減少した。親会社株主に帰属する当期純損失は162億3400万元で同258.5%減少した。
中国石化の売上高は5555億200万元で同22.6%減少した。親会社株主に帰属する当期純損失は197億8200万元だった。前年同期は147億6300万元の利益があった。
また中国海洋石油集団も29日に1-3月期の売上高と支出のデータを発表した。それによると、同期の売上高は415億7900万元、資本支出は169億元だった。前年同期の売上高は444億700万元、資本支出は140億7600万元だった。
同期の業績悪化について、2大石油企業はそろって原油の供給過剰と価格下落の影響を指摘した。
中国石油は、「2020年第1四半期には、新型コロナウイルスの影響により、世界経済・貿易の成長は大きな打撃を受け、下ぶれリスクが高まり、不安定要因と不確定要因が目に見えて増大した。中国の経済運営も大きな影響を被り、国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%減少した。国際石油市場もマクロ経済の下ぶれなどの影響を受け、供給が過剰になり、国際原油価格が大幅下落し、平均価格は前年同期を下回った。中国国内の石油製品需要が前年同期に比べて大幅に減少し、供給過剰の状態がさらに進行した、中国の天然ガス市場の需要も前年同期に比べて減少した」としている。
中国石化は、「第1四半期には、感染症が世界に蔓延し、世界経済の下ぶれリスクが激化し、さまざまな不確実性と不安定性が目に見えて増大した。中国のGDPは前年同期比6.8%減少し、石油製品・石油化学製品の市場ニーズは大幅に減少し、これに国際原油価格暴落の影響が加わり、石油・石油化工業界には大きな打撃となった」とした。
また中国石油は、「2020年のこれからの3四半期には、世界経済下ぶれなどの影響を受けて、国際原油市場は供給過剰の状態が続き、国際原油価格は変動しつつ低水準で推移するだろう」と予想する。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月30日
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