中国国家級無形文化遺産・「成都銀花絲製作技術」の伝承人である道安さんは、18歳の時に銀花絲に出会い、その製作に携わるようになって今年で40年目になる。成都銀花絲は1700年以上の歴史を誇り、銀を精錬し、糸状にし、手作業でねじり、溶接し、銀の色を薄くするなど12の工程を経て作られるといったように、その伝統的な製作技法は非常に複雑だ。新華網が報じた。
道安さんの娘・王暁■さん(■は王へんに路)も、子供の頃から銀花絲がとても身近な存在であったため、大学卒業後は、オリジナルネックレスのデザインを担当して、成都銀花絲の伝承と発展に関わるようになった。そんな王さんは、「初めは、母親や職人さんたちに、私のデザインのスタイルをなかなか認めてもらえなかった。でも、周りのたくさんの友人らが私が付けている銀花絲のアクセサリーを目にするようになって、母親や師匠たちの考え方も変わっていった」と話す。一方、道安さんは、「銀花絲を知っている人はどんどん増えている。でも、工房には15人の職人しかいない。今後はもっと多くの若者にも製作に携わってほしい」と語る。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年6月12日