工業・情報化部(省)が9日に伝えたところによると、北京市の各基礎的電気通信企業は5Gのスタンドアローン(SA)方式のコアネットワーク建設を完了し、これまでに建設された基地局4万4千ヶ所がすべてこのネットワークに接続し、5GのSAネットワークによる全面カバーが実現した。3大通信キャリアもSAネットワーク商用化の歩みを加速させている。業界内での指摘によると、自動運転、インダストリアル・インターネットなどの応用は5GのSAネットワーク環境下で初めてよりよく実現できるのであり、SAネットワークの推進が5Gの大規模商用化を一層加速させることになるという。「経済参考報」が伝えた。
同部の計画によると、基礎的電信企業が5GのSAネットワークを目標とし、非スタンドアローン(NSA)方式のネットワークの建設規模をコントロールし、主要都市のネットワーク建設を加速的に推進するとともに、条件を満たした重点県・鎮への拡大・カバーを目指すという。
プロバイダーについては、中国電信(チャイナ・テレコム)と中国聯通(チャイナ・ユニコム)は、9日に行われた共同建設・共有・協力の全面的深化を推進するための会議で、「9月30日までにSAネットワークの商用化された基礎的ネットワークの能力を確保する」とした。中国移動(チャイナ・モバイル)も、「今年第4四半期(10-12月)に5GのSAネットワークの商用化を実現させる計画だ」という。
中南財経政法大学デジタル経済研究院の盤和林執行院長は、「5GのSAネットワークによる全面カバーはしっかりした土台を打ち立てた。今後は応用をめぐりしっかり計画を立てて実行していくことが必要で、重点分野にはモバイル端末の応用、自動運転、スマートファクトリー、スマートシティなどが含まれる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月14日