随時変形可能だったり、環境の連続的な変化に適応する能力といったような特殊な性能を宇宙船が備えていたとしたら、複雑な飛行環境においてより多くの、より厳しい任務を完遂できるようになるだろう。開催中の2020年中国宇宙大会で発表された情報によると、航空業界というこの先端分野において、中国の科学者はこれらに関連する研究を進めている。新華社が伝えた。
西安電子科技大学宇宙科学・技術学院の李小平院長は大会で、「フレキシブルかつ変形可能な跨域スマート飛行の先端の探索」と題したスピーチを行った。それによると、空域や速度範囲を跨ぐ「跨域」飛行は、航空・宇宙分野で最も画期的かつ変革性に富む戦略的発展方向となっている。特殊材料やスマート制御などの技術を運用し、高度・厚み・長さを変更し、翼の向きを変えるといった能力を持たせることになる。さらにはスマート飛行などその他の性能的特性をもつフレキシブルかつ変形可能な跨域スマート宇宙船は、人類が跨域飛行を実現し、宇宙を自由に行き来し、十分に利用する重要な手段の一つとなる。李氏によると、中国の科学者はこれらに関連する宇宙船材料やスマート制御などの研究をすでに展開しており、今後はさらにフレキシブルかつ変形可能な跨域スマート飛行分野のより多くの模索に取り組んでいくことになるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月21日