知ってる?中国で誕生している新職業(1)——知識共有型ブロガー

人民網日本語版 2020年09月17日13:26

今年の夏、中国科学院神経科学研究所の生物学博士課程を修了し、7年間の学術キャリアを積んだ唐騁さんは、たくさんの同級生のようにポストドクターに進むのではなく、ブロガーになる道を選んだ。人民日報が報じた。

動画共有サイト・bilibili(ビリビリ)のオンラインコミュニティで、唐さんはガールフレンドと共に、「芳斯塔芙」というアカウントを運営しており、フォロワーの数は150万人を超えている。2019年には、ビリビリの人気「うp主」ランキングトップ100にランク入りし、すでに科学普及の分野では有名なブロガーだ。

「芳斯塔芙」は一夜にして人気アカウントとなったと言えるだろう。昨年2月14日、唐さんは初めて、古生物を紹介するオリジナル動画「アノマロカリス:初代キングの物語」をアップ。再生回数が24時間以内に延べ10万回に達し、フォロワーも2日間で700人から4万2000人に急増した。それ以来、唐さんたちは1‐2週間に1本のペースでオリジナル動画をアップするようになった。動画の長さは1本当たり5-15分で、資料調べ、起草作り、素材探しなどをして、シナリオを確定させ、動画を編集し、音楽を入れるなど、動画完成までには多くの作業が必要だ。元々、唐さんたち2人にとってブロガーは趣味の一環だったものの、今ではそれが仕事となっている。

唐さんは、「初めは興味があったためブログを始めた。そして、想定外にも大人気となり、動画の製作に打ち込むようになった。気持ちが浮ついている時もあったが、今は平常心。大人気になって以降、たくさんの活動や仕事が増えたが、自分の位置付けが『科学を伝える人』であることはずっと変わらない。今は、形式を増やして、事業を拡大することに精力を傾けたい。人々の生活水準が向上するにつれて、科学について知りたいというニーズはこれからも高まるだろう。科学普及分野のユーザー増加については楽観視している。既にアルバイト2人を雇っており、もうすぐスタジオも開設する」と話している。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年9月17日

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