世界保健機関(WHO)の専門家は26日、「中国国薬集団と中国科興公司がWHOの緊急使用リストの評価に使用するように、自社開発の2種類の新型コロナウイルスワクチンの関連データをWHOに提出した。WHOはこれを称賛する」と明らかにした。新華社が伝えた。
WHOの免疫、ワクチン、生物製品担当ディレクターであるキャサリン・オブライエン氏は同日の記者会見で、「中国国薬集団と中国科興公司開発の新型コロナウイルス不活化ワクチンは現在、WHOの緊急使用リストの評価を受けている」と述べた。
オブライエン氏は「WHOはまた同時に、中国の新型コロナウイルスワクチンデータがWHOの政策評価に合格することに期待している。WHOのワクチン監督管理機関の緊急使用リストの評価と異なり、政策評価はWHOの免疫接種を担当する戦略的コンサルティング専門家チームが単独で行うとともに、関連ワクチンの使用方法について提案する。同チームは先に、ファイザーとモデルナのワクチンの政策評価を展開した上で、使用上の提案を行った」と述べた。
WHOの最新の文書によると、中国国薬集団のワクチンは現在、WHOの緊急使用リストの評価を受けている。科興公司は1月中旬にワクチン評価データを提出しており、今月末により多くの文書を提出する予定だ。この2種類のワクチンの最終評価結果は、早ければ3月に発表される見通しだ。
またGAVIアライアンスのセス・バークレーCEOは今回の記者会見で、中国の新型コロナウイルスワクチンの取り組みを称賛した。バークレー氏は「中国は早い段階からWHOが主導する『COVAXファシリティ』(新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す枠組み)に加わっていた。中国はすでに資格事前審査を受けるように、WHOに一部の(新型コロナウイルス)ワクチンの関連データを提出している。このステップは重要で、我々は引き続き中国側と対話する。これらのワクチンが興味を引き、しかもデータもそれが(COVAXファシリティの)ワクチン製品ラインナップに価値をもたらすことを示せば、我々はこれらの(中国)企業と協力を推進する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月28日