新型コロナワクチン、79.34%の保護効果は何を意味するか?

人民網日本語版 2021年01月13日15:58

北京市衛生健康委員会は11日、北京では現在まですでに100万人以上が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたと明らかにした。今回接種されたのは不活化ワクチン。第Ⅲ相臨床試験のデータによると、その保護効果は79.34%だが、これは被験者の79.34%がワクチン接種により感染を免れることを意味する。中央テレビニュースが伝えた。

■79.34%の保護効果は何を意味するか?

今回接種が行われた不活化ワクチンは、第Ⅲ相臨床試験の中間データによると保護効果が79.34%にのぼる。中和抗体の陽性率は99.52%。

中和抗体は分かりやすく言えば病原体に対する抗体で、ワクチンが保護効果を発揮するための基礎だ。99.52%という中和抗体の陽性率は、2回の接種を受けた被験者のうち99.52%に中和抗体ができることを意味する。

しかし中和抗体ができたからといって、ワクチンが保護効果を発揮するとは限らず、抗体が効果的な濃度に達する必要がある。しかも個体差があることから、同じ濃度の抗体であっても人によって保護効果が異なる可能性がある。

この不活化ワクチンの保護効果が79.34%というのは、被験者の79.34%がワクチン接種により感染を免れることを意味する。この数値は世界保健機関(WHO)の50%以上という基準を大幅に上回っている。ワクチンの保護効果が高いほど、より速くより効果的に集団免疫を形成できる。

WHOが発表したデータによると、2020年12月29日現在、世界で計60種の新型コロナウイルスワクチンが臨床試験段階に入っている。第Ⅲ相臨床試験に入っている15種のうち中国は5種を占める。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年1月13日

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